現代経営学科
経営戦略
現代社会の最重要戦略
「プラットフォーム・ビジネス」を研究しよう!
プラットフォーム・ビジネスとは、製品やコンテンツ、サービスとユーザーを結びつける場所(プラットフォーム)を提供することで、製品やコンテンツ、サービスの魅力を利用しながら競争力を高めていく戦略です。現代社会を読み解く上で、最も重要な戦略といっても過言ではありません。
例えばこれも
プラットフォーム・ビジネス
●音楽や映像配信のサブスクリプションサービス
リスナー
LINE Music
レコード会社
●キャッシュレス決済サービス
消費者
PayPay
小売店
●動画・写真投稿型SNS
視聴者
TikTok
投稿者
[学生の研究活動例]
Mission キャッシュレス決済の新たなビジネスを提案せよ!
Suicaチーム
■「Suica SIM」「Suica付き身分証明書」
JR東日本の強みを活かし、Suicaの所持率を上げるためにJRフリーパスがセットになった訪日外国人観光客向けプリペイドSIMカードや身分証明書などの新商品を企画。
PayPayチーム
■「PayPayドーム」とのコラボ
福岡ソフトバンクホークスの本拠地「PayPayドーム」(旧ヤフオクドーム)が抱える、場内飲食店の混雑問題に着目。PayPayを使って消費者の待ち時間を短縮、問題解決を!
メルペイチーム
■「鹿島アントラーズ×メルペイ」
フリマアプリ「メルカリ」と、同社が経営に参画しているサッカーチームのファンを結ぶ新サービスを提案。グッズやチケット販売を通じ、メルカリ・メルペイの普及を狙う。
LINE Payチーム
■「LINE利用者と店舗のマッチングサービス」
LINE独自の「公式アカウント」や「オープンチャット」機能を活用してLINE Pay導入店舗とLINE利用者の情報交換ができる場を作り、キャッシュレス決済を促すアイデア。
他大学との合同コンペ
最優秀賞は東学PayPayチーム
硬式野球部所属のメンバーの実体験を活かした提案で勝負!合同コンペでは社会人と学生の視点の違いを実感でき、貴重な経験になりました。
拓殖大学のゼミと合同開催
真剣勝負のプレゼン
審査員は現役コンサル
経営戦略
プラットフォーム=製品やサービス、コンテンツが集まる「場所」
「プラットフォーム」という言葉は、元々はいくつかの業界で専門用語として使われていたものです。例えば、自動車の車台、電車の発着所、コンピューターのオペレーティング・システムなどは、全てそれぞれの業界で「プラットフォーム」と呼ばれてきました。
転じて、経営戦略論の世界では、製品やコンテンツ、サービスを提供する「補完事業者」に対して、それらをユーザーに届けるための共通の「場」を表す概念として用いられるようになりました。つまり、プラットフォームは「補完事業者」と「利用者(ユーザー)」を結びつける役割を担っているともいえます。
プラットフォーム・ビジネスは「一人勝ち」を生む?
多くのプラットフォーム・ビジネスは、各業界で「一人勝ち」を生むと考えられています。動画が1件もアップロードされていないYouTubeや、誰も写真を投稿していないInstagramを想像してもらうと分り易いと思いますが、プラットフォームにはそれ単体だけでは殆ど価値がありません。
一方で、コンテンツが多いほど利用者を引きつけ、利用者が多いほどコンテンツを提供する人が増える性質を持っています。あなたが魅力的な動画を撮影したとして、YouTube以外のプラットフォームに動画をアップしたいと思いますか?
こうした性質を利用して、GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)はそれぞれの業界で「一人勝ち」の座に辿り着いたのです。