現代経営学科
マーケティング戦略
クラシック音楽ホールのリニューアルを盛り上げる!
学生発・マーケティングプロジェクト
2022年、「横浜みなとみらいホール」のリニューアルオープンを八塩ゼミの3年生が盛り上げる産学連携プロジェクトを実施。クラシックコンサートをより多くの人々に楽しんでもらうために、学生たちが提案&実施した企画を大公開!
コラボしたのは…
横浜みなとみらいホール
本物の「Lucy」
デザイン: | パイプオルガン「Lucy」 |
設置場所: | ホールエントランス (組み立て式・可動式) |
制作会社: | ハンズプロ |
予算: | 約30万円 |
納期: | 2022年10月17日 |
「記念撮影スポットが欲しい」と依頼を受け、ホールのシンボルであるパイプオルガンのトリックデザインを制作。限られた時間と予算の中で現地調査、デザイン案、ホールや制作会社とのやりとりなど全て自分たちで対応、完成させました!
SDGsにちなんだチョコレートをプレゼントして、クリスマスコンサートを盛り上げる企画も!
クラシック音楽に親しみがない若者世代を狙い、ホールの公式キャラクター「みなトラくん」によるSNSマーケティングを実践!ファンが増えました。
実施期間: | 2022年9月~2023年1月 |
実施媒体: | Twitter、facebook、Instagram |
マーケティング戦略提案までのステップ
1課題発見
企業の経営課題についてヒアリング
2リサーチ
現場を訪れ現状把握と課題抽出を行う
3中間発表
各チームが企画のコンセプトを提案
4プランニング
コンセプトをマーケティング戦略に落とし込む
5検証調査
実現の可能性や戦略の効果をリサーチ
6最終プレゼン
企業の方々を前に各チームが企画を発表
これまでの産学連携(例)
LGエレクトロニクス
日清食品
東急モールズデベロップメント
TOKYO MX(テレビ局)
マーケティング戦略
八塩 圭子 教授
上智大学法学部卒業。テレビ東京で経済部記者、アナウンサーを務めた後、独立。法政大学大学院経営学専攻修了。関西学院大学准教授、学習院大学特別客員教授を経て現職。「マーケティングはとても身近な学問です。何かを買う時、サービスを利用する時、何でこれ(ここ)を選んだのかなぁと考えてみてください。実は、企業が行っている様々なマーケティングに影響されていることがわかるかもしれませんよ」
企業との産学連携でマーケティングの流れを実践しながら学ぶ
マーケティングの出発点は顧客や消費者、社会にあります。「いいものを作っているのだから売れるはずだ」というプロダクトアウトの発想から抜け出し、「欲しい、必要だと思ってもらえるものを作ろう」というマーケットインの発想を実現させるために、まずは顧客や消費者、社会を知る必要があるからです。そのため、商品開発の過程や広告効果の検証など、マーケティングの場面ごとに適切なリサーチを行い、分析します。分析結果が経営判断の重要な拠り所となる訳です。
「マーケティングとメディア研究ゼミ」では、毎年企業にご協力いただき、実際のマーケティング課題に関する戦略提案を行いますが、その過程でも必ずリサーチを実施するようにしています。ご協力先企業の商品・サービスがどのように顧客に受け止められているのかを把握し、どこに改善の余地があるのかを発見するために行う「探索的調査」を経て、戦略提案のコンセプトを決定します。次にコンセプトに沿って具体的なマーケティング戦略を立案し、その内容が実現可能なのか、本当に課題解決に貢献するのかを「検証的調査」で明らかにします。調査データをエビデンス(証拠)として最終プレゼンテーションに組み込み、説得力ある戦略提案を目指します。
企業の方々からは、学生らしい目の付け所にも期待されますが、単なる思いつきではなくきちんとした分析を経た提案なのかどうかをシビアに評価されます。鋭い指摘や評価のコメントをいただき、学生にとってはマーケティングで重要なことは何か、説得力あるプレゼンとは何かを学ぶ貴重な機会となります。そして、リサーチを行って分析する力は、卒業論文の執筆や、就職活動、社会に出てからも大いに活用できるはずです。先行き不透明な時代に、自ら道を切り開くために不可欠な能力だと言えます。